子どもの成長とともに
幼稚園の入園式も特別支援学校小学部の入学式も、ただ一人、壇上へ駆け上がって目立っていた超多動児の息子。幼稚園の運動会ではパニクって、かけっこがやっと。ダンスやほかの競技なんてとんでもなくて、積み上がったタイヤの中に隠れて会場の刺激をかわしていました。入学後も最初のころは、遠足も運動会もすぐにダッシュしそうになったり動いて目立ちましたが、だんだん多動はおさまり、経験も積んで、中学部のときは運動会で代表として校歌を(もちろん一か所に立って!)みんなの前でマイク越しに歌えるようにもなりました。 そして特別支援学校高等部は、支援級組に混じっての青春! 体育祭も旅行も、文化祭も、周りの同級生に助けられながら「みんなとやっているように見える」感じに。なかでも最後の文化祭の劇で「ドラえもん」のスネ夫をやらせてもらったのは、本人も親もすごくうれしい思い出です。多動に困り、追いかけるのに疲れ切っていていたかつての自分に教えてあげたい……と、だんだん行事を余裕をもって楽しめるようになるたびに思っていた母でした。